第5回アロール・エキスポで寿司を握る Pulau Alor & Sushi

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インドネシア文化宮(GBI)は、今夏(2006.8.3-8.7)、NTT(東ヌサトゥンガラ州)アロール県の県都カラバヒで、同県政府と共催で『第5回アロール・エキスポ』を開催しました。“島興しプロジェクト”である『アロール・エキスポ』も、今夏で五回目を迎えました。これまでのアロール県との協力関係を整理しますと下記のようになります。

2002年4月30日~5月2日:第一回アロール県エキスポ(Expo Alor)
2002年7月6日~11月9日:東京で『アロール県伝統イカット展』
2003年4月29日~5月2日:第二回アロール県エキスポ
2003年7月26日~11月28日:東京で『アロール県伝統ソンケット展』
2004年8月2日~8月6日:第三回アロール県エキスポ&フラボモラ大文化祭
2005年8月4日~8月7日:第四回アロール県エキスポ
2006年5月20日~7月22日:東京で『アロール島児童絵画展』


振り返りますと、四年前、地方自治の向上の波に乗り、まずは村の女性たちの掌にある能力、つまりイカット(絣織り)産業の復興を機に、それまでインドネシア国内でさえ余り知られていなかった、小さな島々からなるアロール県を世に打ち出そう、との想いからスタートしたプロジェクトでした。伝統イカット・コンテストを核に始まったエキスポも今では、名実ともに全県挙げ
ての大文化&スポーツ大会に成長しました。第5回アロール・エキスポ期間中に実施された主なイベントは下記の通りです。


1:各村・各郡単位の伝統衣装をまとったパレード
2:ゲルバデスタン『Gerbadestan=Gerakan Membangun Desa dan Pertanian(村落農業開発運動)』展示会。アンス・タカラペタ県知事が公約に掲げて勧めている運動が目指す四つのアジェンダは、大衆経済の興隆、人材の質的向上、地域差のないインフラの整備、各種インスティテューションの強化。
3:手工芸品ジャンボリー(手紡ぎ糸作りコンテスト、自然染料100色を目指す染色コンテスト、
イカット=絣織り作りコンテストなど)
4:セミナー(昨年に次いでモコ=銅鼓文化について討論が行われます)
5:フロバモラ地域(フローレス、スンバ、ティモール、アロール)の伝統織布展示会
6:染色教室(島外から来た国内外の観光客を対象)
7:コマ競技会
8:貝殻楽器コンテスト
9:カヌー競争
10:絵画コンテスト
11:Mr.おじいさんコンテスト
12:Mrs.おばあさんコンテスト
13:第二回Miss.アロール(Putri Alor)コンテスト
14:各地の文化伝統芸術公演
15:日本・アロール友好イベント(アロールの食材を使った寿司作り)
16:日本・アロール友好イベント(日本の絣&着物展示会)
17:日本・アロール友好イベント(日本語会話短期講座)
18:Sail Indonesiaに参加する世界各国のヨット愛好家が県都に集結。
19:世界から集まった観光客を対象に観光スポット巡り


【アロールの食材を使った寿司作り講座】
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参加者を前に、寿司文化について知ったかぶりの講義をするGBI代表

ここでは、No.15の『日本・アロール友好イベント』の一つ『アロールの食材を使った寿司作り』
の“結果”をリポートします。まず、なぜ寿司作りか、ですが、第3回と第4回のエキスポ期間中、地元の魚を使って刺身料理を振舞ったところ、意外にも、大ウケしたのです。特に、ジャカルタやバリ、そしてNTTの州都クーパンから来島した方々(かつて日本料理を経験したことのある人が多かったようです)は、醤油やワサビをたっぷりつけて「美味い!美味い!」と平らげてくれました。一方、地元アロール県民はというと、かつてバリ島などで和食を味わったことのあるアンス県知事や局長クラスは、何の抵抗もなく、白身の刺身を楽しみましたが、県都から遠く離れた地域からやってきたお年よりは、やはり生魚に相当な嫌悪感を抱き、初めは、盛り付けたお皿を恐る恐る眺めていました。そこで、アンス知事が「地元の魚じゃないか。こうやって食べるんだよ」と、フォークで口の中に押し込むと、ならばといった感じで、次から次へとおじいさん、おばあさん方が食べ始めたのです。この体験から、刺身はアロールで受け入れられると自信を持ちました。
そして、もう一つの動機が、アロールの食の貧困さでした。中間所得層の一般家庭に招待されて食べるアロール料理は、かなりの出来なのに、ホテルの食事は、とても褒められるメニュー、そして味ではありませんでした。ところが、アロールには海の幸、山の幸が豊富にあるのです。どうして、地元の食材を用いて、もうちょっと美味しいメニューを生み出さないのか?もったいないなあ、と感じた次第です。という訳で、だったらアロールの食材を使って寿司にチャレンジしようとなったのです。で、出発前に、木曾ひのきで作った押寿司器やまきす(寿司巻き)をネット経由でゲットし、さらにアロールにこれはないだろうなあ、との想像で、寿司の重要ネタである乾燥干ぴょうと、海苔、さらに、うまく寿司ゴハンが出来ない場合に備えて寿司の粉も購入。


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野菜類を調理する参加者たち

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「俺にやらせてくれ!」とマグロの解体に名乗りをあげたレストラン経営者

『アロールの食材を使った寿司作り』イベントには、およそ20名が参加。県政府が事前に広報した関係で、ホテルの厨房関係者、レストラン経営者、そして県職員の奥様方などが、県知事公邸の台所に集まりました。その昔、大学の探検部でキャンプ生活は嫌というほど経験していますので、アバウトなクッキングはお手の物。しかし、当然、調理師免許は持っていないし、包丁さばきも適当。しかし、“講師”役としては、ある程度の威厳を醸し出さないとマズイ。で、とりあえず寿司とはなんぞやみたいな、結構レベルが高そうに聞こえる講義を行い、そして、とにかく地元の食材を活かして、アロール独特の食文化を開花させましょう!って感じの呼びかけ。
食材として用いたものは多種多彩。まずは、市場で偶然見つけたキハダマグロ(結構大きなサイズで値段はRp.130,000#=約\1,730#)とカツオ(小ぶりで二匹でRp.50,000#=約\660#)、さらに名前不詳の魚。野菜類は、ニンジン、インゲン、長ネギ、チンゲン菜風野菜、キュウリ、ナス、パパイヤのつぼみ、とうもろこし、レモン、モヤシ等々。そしてフルーツは、パパイヤ、ナンカ、バナナなど。さらに、卵、煮干、テンペ、鳥のササミ、マッシュルーム、海ぶどう風の海草等々。まずは参加者が手分けして、ご飯炊き、そして寿司ご飯作りや野菜・果物のカット。午後3時頃からスタートした寿司講座だが、夜の7時から始まる寿司パーティーに向けておよそ70-80名分の寿司作りは、時間との闘い。いわんや、初めて寿司作りを経験する参加者たちは、あれはどうする、これはどうする、と質問攻め。玉子焼きも、インドネシア人が通常やっているマタサピ(目玉焼き)とは要領が異なり、まさに手取り足取りの“指導”。一方、講師役の斉藤スタッフは、日本から持ってきた干ぴょうの味付けに涙チョビチョビの悪戦苦闘。山の稜線が闇に消える頃になってようやく“握り”作業がスタート。
が、ここで重大なミスに気づいた。寿司メシが、どうも違う。インドネシアの、あのナシゴレン(焼きメシ)には最高のパサパサご飯では寿司は無理なので、米70%、もち米30%の対比で混ぜて炊いたのです。また赤米ももち米と混ぜて赤飯風に。ところが、結果は、もち米の比率が高かったようで、粘着性が極めて高い。こういった場合は、何事もなかったかのように装うのが大事(!?)。参加者に押寿司器を使って、ご飯ベースの大量生産をお願い。刺身と巻き寿司だけは、他人に触れさせないとばかりに、GBI代表が汗だくの奮闘。初めのうちは、丁寧にトッピングをしていたものの、寿司パーティーの時間に間に合いそうもないことが判明するや、急遽、“無我”、“無意識”の世界へ。目の前に並ぶ、寿司ネタを無節操、無作為にご飯に載せる作業に突入。こういう誤った“指導”が将来どのような結果を招くのか、全く気にすることなく、周りを取り囲む参加者の唖然とした視線を浴びつつも、とにかく掌の上で握りまくり。その結果、日本では絶対あり得ない寿司が出現。トロの上にニボシが二匹、それを細いノリで巻きつけて。。。そしてテンペの上にモヤシやパパイヤが載り、玉子焼きの上にマッシュルームとニンジンが載るといった類の寿司が続々と誕生。


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心配そうにGBI代表の包丁さばきを眺める参加者たち

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完成した“アロール寿司”。手前は青竹製のおちょこ

いよいよその時が。アロール県史上初の『寿司パーティー』。県政府のお偉方に加え、たまたま現場実習でアロール滞在中のガジャマダ大学の学生たち十数名も参加。カラバヒで大型商店を営む華人系青年デニーさんが作ってくれた青竹製のお猪口で、アロール特産のソピ(シュロ椰子酒)そして東京から持ち込んだ日本酒の酒盛りも。 
で、寿司の評判は?「アロール産の魚や野菜、果物が、こんな立派な寿司になるなんて」と、まずは形状に対する高い評価をアンス県知事が。次いで「ご飯の味が良い。バリの日本レストランよりも美味い」とも。イベント参加者の声はというと。「ここアロールにあるもので寿司が出来るなんてとっても嬉しいわ。でも今後の問題は、緑のチャベ(ワサビのこと)と醤油、それから
ノリの代わりになるものを見つけないとね。押寿司器や巻き寿司の道具は、ここでも簡単につくれそうね」と、市内でレストランを営む女性。
アロール県で大成功を収めた(と個人的に過剰な自信を抱いた)GBI代表は、次いで訪れる東フローレス県でも寿司文化を広めるために、新たな挑戦に乗り出すことを決意(東フローレスでの寿司作りは、後日リポートします)。


以下は画像リポートです
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刺身!見た目はまあまあだが。。。

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赤米寿司!

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寿司パーティー会場(県知事公邸)
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アロール島で現実習中のガジャマダ大学の学生たちも参加


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「どれにしようかな」とアンス・タカラペタ県知事

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左から、日本からエキスポに参加した小橋さん、ソウルからやってきた韓国外国語大学のChung教授、そしてアンス県知事

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ガジャマダ大学生に日本酒をふるまうGBI代表

【参考URL】

アロール島事典(日本語): http://alor.hp.infoseek.co.jp/

アロール県Website(英イ語): http://www.alor-island.com/

この記事へのコメント

kirakira
2007年07月09日 04:07
吉良です。
おとといは楽しかったです。
そしていまブログを楽しんで読んでいます。
来月の個展は電子工作を使った作品を展示しながら、巻き寿司パーティーをやろうかなと考えています。まったく寿司を握ったことはありません。
たまたまこの日記を見つけて、驚いてしまいました。
アロール県史上初の寿司だそうですが、
笹切りやハラン切りの文化はきっとありそうですね。
初めてのコメントが寿司になってしまってすいません。
マイクさんと久しぶりに再会できたのはもちろん、
マイクさんが亀戸の葛餅をおいしそうに食べてくれたのは
うれしかったです。
ありがとうございました。

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