ブンカリス県ルパット島の大リゾート開発計画

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『有機&エコロジカル・リゾートの島』そして『東洋のバハマ』を目指すスマトラ島リアウ州ブンカリス県のルパット島。同県政府が2003年末に策定したマスタープランは、ルパット島の未来像をそう描いている。面積約1,525km2の平らな島に、人口はわずか35,000人。標高0-2mの丸い形をしたルパット島は、正確には二つの島から構成されている。水路のような細いモロン(Morong)海峡とクアラ・シンパン(Kuala Simpang)海峡によって島は二分。開発の中心地となるのは、この二つの海峡(水路)のい北側の、現在の北ルパット郡だ。同郡の面積はおよそ629km2で、五つの村から構成。北ルパット郡の中心地はタンジュンメダン(Tanjung Medang)町。構想に拠れば、このタンジュンメダンを中心に、白砂の海岸沿いに大リゾート施設が建設され、別荘形式の居住区域や商業区域が設定されている。また、タンジュンメダンの目と鼻の先に浮かぶ小島には、ヨットハーバーやテーマパーク、大水族館などの建設も予定されている。「西暦2020年には、中国人に限っても1億人が国外に出かける時代が来る。いわんや、日本、韓国、台湾、香港からの海外旅行者も、一段と増加するだろう。そればかりか、インドネシア人自身、そしてフィリピン、オーストラリア人の渡航も増える。そういった時代の到来を見据えて、ルパット島を“東洋のバハマ”にするのです」と、シャムスリザール(Drs. H. Syamsurizal, MM)県知事。上のイラストは、リゾート施設の完成予想図だ。




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ルパット島からマラッカ海峡を隔てて対岸のマレーシアまで、わずか1時間。超高速艇ならば、30分の距離。この“近さ”が、これまでに密貿易や密航、海賊などの温床となってきたと言われている。





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県都ブンカリスはブンカリス島の中央部南端。ルパット島の南に、原油積出港のドゥマイの街がある。ドゥマイからルパット島南端のバトゥパンジャン(Batu Panjang)村までは船で20分。



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スマトラ本島からは、二つの小島を経て、橋が架けられ陸路でのルパット島入りも可能に。島の北側が開発の中心地。東端には空港の建設も予定されている。緑色の部分は、保護林で、現在でもマングローブ林が密生。薄緑色部分は農地となり、有機栽培が。





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未来の交通網。ドゥマイ(Dumai)からフェリーでバトゥ・タンジュン(Batu Tanjung)へ、そして海峡を跨ぐ橋で車でのアクセスも確保。国際リゾート地を目指し、空港の建設も。港湾設備はタンジュンメダン(Tanjung Medang)に。マラッカ海峡から直接接岸。





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ルパット国際空港の完成予想図




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タンジュンメダンに建設予定の大港湾施設。マレーシアのマラッカやムアール、ジョホールバルなどから頻繁に高速艇がやってくる?




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灯台の東に広がるPasir Putih(白砂)海岸。ここがリゾート施設の中心地。北にマラッカ海峡を望み、心地よいモンスーン・ウインドを楽しむ。




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ヴィラ・エリア。リピーターの拡大を狙い、高級ヴィラの建設も視野にある。




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ヨットクラブ、大ショッピングセンター、大学、図書館、水族館、海洋研究所、芸術家村、民族文化村などの建設も計画されている。

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