スマトラ島ランプン州伝統タピス展(Pameran Budaya Tapis Lampung)
インドネシア文化宮(GBI)の2007年文化イベントの第一弾は、スマトラ島の最南端に位置するランプン(Lampung)州にスポットを当てます。GBIは同州政府との間で、今後、定期的に文化交流イベントを実施することで合意しました。そして最初のテーマとして、同州特産の金銀刺繍文化であるタピス布を取り上げます。
タピス(Tapis)布は、ズバリ豪華絢爛。インドネシア国内でも、タピスほど華やかで存在感の強いテキスタイル文化は他地域では見ることができません。基本的には、タピスは結婚式で花嫁が着けるサルン(腰巻)として知られていますが、その他の儀式の盛装として今でも多くの女性に愛されています。タピスのモチーフは多彩で、Tapis Jung Sarat, Tapis Dewasano, Tapis Raja Medal, Tapis Cucuk Andak, Tapis Kaca, Tapis Bintang Perak, Tapis Laut Linau, Tapis Limar Skebar, Tapis Kilab Turki, Tapis Agheng, Tapis Nyelem Dilawek Timbul di Gunung, Tapis Inuh, Tapis Cucuk Andak Komering, Tapis Semaka, Tapis Kuning, Tapis Cukil, Tapis Mandi, Tapis Pelakoなどが主だったものです。
GBIは、州都バンダルランプンで最も有名なタピスメーカーであるHelau Galleryと提携し、20点を超える最高レベルのタピス作品を展示します。また、同州Dekranasda(州伝統工芸品評議会)の協力の下、ウスス刺繍(Sulaman Usus)と呼ばれる、インドネシア国内で同州でしか見ることのできない、ユニークで独特の技術で縫製された製品群も紹介します。
さらに、同州特産のビーズ箱や、アンティークな木製仮面、そして悪霊払いの壺なども展示されます。
【名称】 スマトラ島ランプン州伝統タピス展
【期間】 2007年2月3日(土)~3月31日(土) 11:00~18:00 但し、日曜・祝日並びに第2&第4土曜日はお休みです。また、雨天などの悪天候の日も、予告無しに閉める場合があります。
【展示品】 タピス約25点、花嫁衣裳完璧セット、ウスス刺繍衣装、木彫、土器など
【主催】 インドネシア文化宮&ランプン州政府
【後援】 じゃかるた新聞
【場所】 インドネシア文化宮(GBI) JR高田馬場駅より徒歩約6分
【入場】 無料
【備考】 2007年3月には、同州より代表団が来日し、タピス製作実演や、同州の観光PR講演会、Dekranasdaによる工芸品展示会なども予定されています。
Tapis Krui:およそ110年前に作られた新婦用のタピス。結婚式場の新婦控え室の入り口に飾られたもので、主に、西部ランプン地方で使われた。中心部に“生命樹”が。
Tapis Kruiを手にするHelau Galleryオーナーのラスワン(Raswan)氏。
展示会場の様子
2007年1月22日、州都バンダルランプンの州政府観光投資局で、GBIと州政府によるタピス展に関する共同記者発表が行われた。1月23日付けの「Lampung Post」や「Lampung Ekspres」紙が大きく報じた。
「Lampung Ekspres」紙2007.2.23付け紙面
参考URL
ランプン州タピス展の予告
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200610article_8.html
インドネシア文化宮http://clik.to/GBI
ランプン情報
http://www.enggano.com/lampung.php
ランプン・ポスト紙
http://www.lampungpost.com/aktual/main.php
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