北スラウェシ州紀行(18) トモホン7 Perjalanan ke Sulut (18)
トモホン(Tomohon)滞在中、画家のソニー・レンコン(Sonny Lengkong)さんに誘われて、午前4時にホテルを出発、東トモホン地区のルルカン(Rurukan)村にある高台テンボアン(Temboan)に向かった。日の出を見るためだ。ここからは、かつて日本軍が“マナド富士”と呼んだクラバット(Klabat)山(2022m)の全体像を望める。なんでもオランダ人宣教師が残していったといわれる一軒家が台地の端に建っていて、そこにミュージシャンのセム・ジョニー・ロント(Sem Jony Lontoh)さんが、管理をしながら暮らしている。セムさんは、ミナハサ楽器コリンタン(木琴)の名手で、自分でオリジナル・コリンタンを作ってもいる。また地元の音楽好きの若者たちとボーカルグループ「Makantar」を編成し、VCDも発売している。
トンダノ湖(Danau Tondano)から吹き上げる冷たい、濃い霧。霧と言うよりもむしろ白雲そのものかも。御来光の直前から、セムさんがコリンタンでアメージング・グレース(Amazing Grace)を演奏し始めた。クラバット山のすそ野付近に見える街灯りはアイルマディディ(Airmadidi)か。そして、右手に夜明けを待つビトゥン(Bitung)の灯りも見える。
トンダノ湖から容赦なく押し寄せる白い霧雲。その間隙を縫って、クラバット山の東斜面に朝陽があたり始める。西側には大きな積乱雲。やがて、辺りは朝霧と朝陽が交互する世界へと変化した。
まさに“マナドの富士山”。クラバット山(2022m)。
画家のソニー・レンコンさん。アーティストは、トンダノ湖方向から上がってくる霧雲の動きをじっと見つめていた。
ソニーさんがお気に入りの、中国製の“龍のズック”。トモホンの芸術家は靴にもこだわる。
コリンタンを奏でるセムさん。
トンダノ湖方向から押し寄せる霧雲。
ルルカン村は、高原野菜の産地として知られている。人参やキャベツ畑が幾何学模様を描く。
テンボアンに建つ、オランダ人宣教師の元別荘。クラバット山、そして御来光にはアメージング・グレースがよく似合う。
【参考ブログ】
北スラウェシ州紀行(17) トモホン6 Perjalanan ke Sulut (17)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_13.html
北スラウェシ州紀行(16) トモホン5 Perjalanan ke Sulut (16)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_12.html
北スラウェシ州紀行(15) トモホン4 Perjalanan ke Sulut (15)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_11.html
北スラウェシ州紀行(14) トモホン3 Perjalanan ke Sulut (14)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_10.html
北スラウェシ州紀行(13) トモホン2 Perjalanan ke Sulut (13)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_9.html
北スラウェシ州紀行(12) トモホン Perjalanan ke Sulut (12)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_8.html
北スラウェシ州紀行(11) マナド美女 Perjalanan ke Sulut (11)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_7.html
北スラウェシ州紀行(10) 竹楽器 Perjalanan ke Sulut (10)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_5.html
北スラウェシ州紀行(9) ベンテナン布 Perjalanan ke Sulut (9)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_4.html
北スラウェシ州紀行(8) イカット文化 Perjalanan ke Sulut (8)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_3.html
北スラウェシ州紀行(7) マナドのお粥 Perjalanan ke Sulut (7)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_2.html
北スラウェシ州紀行(6) マナド(Manado) Perjalanan ke Sulut (6)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200810article_1.html
北スラウェシ州紀行(5) マナド(Manado) Perjalanan ke Sulut (5)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200809article_34.html
北スラウェシ州紀行(4) ブナケン(Bunaken) Perjalanan ke Sulut (4)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200809article_33.html
北スラウェシ州紀行(3) ブナケン(Bunaken) Perjalanan ke Sulut (3)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200809article_32.html
北スラウェシ州紀行(2) シーラカンス Perjalanan ke Sulut (2)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200809article_31.html
北スラウェシ州紀行(1) マナド(Manado) Perjalanan ke Sulut (1)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200809article_30.html
マカッサルの「パニンクル」が二冊目の出版(INDONESIA di Panyingkul!)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200807article_3.html
マカッサル市民ジャーナリズムに支援の手を(Bantuan utk Buku Panyingkul)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200805article_8.html
マカッサル映画鑑賞&マカッサル文学講演(Film & Sastra Makassar)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200804article_2.html
西スラウェシの伝統船サンデックで黒潮海道を航海
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200707article_3.html
トラジャ文化&トラジャ語を学ぶインドネシア理解講座(Budaya & Bahasa Toraja)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200707article_1.html
トラジャ人画家マイク・トゥルーシー個展(Pameran Tunggal Mike Turusy)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200706article_10.html
トラジャ人画家マイク・トゥルーシー個展のお知らせ(Pameran Mike Turusy)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200705article_2.html
北スラウェシ州政府
http://www.sulut.go.id/new/?
マナド市観光局
http://www.manadokota.info/
NSTPB(North Sulawesi Torusim Promotion Borad)
http://www.north-sulawesi.org/index.html
北スラウェシ州サンギヘ諸島県
http://www.sangihe.go.id/
World Ocean Conference 2009
http://www.woc2009.org/
特定非営利活動法人 Manado Net Japan
http://manadonet.com/
Sulutlink Foundation
http://www.sulutlink.org/
北スラウェシ州トモホン市ホームページ
http://www.tomohonkota.go.id/
トモホン市フラワーフェスティバル
http://www.tomohonflowerfestival.com/
2008年トモホン・フラワー・フェスティバルの様子
http://www.tomohonkota.go.id/gallery.php
常夏のスラウェシ島(インドネシア)情報マガジン
http://www5d.biglobe.ne.jp/~makassar/
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