玉地俊雄さん『LIKE・A・BALIJINウブドの達人展』会場へPameran Foto Bali
『人間っていうのは、言わば地球のガン細胞だな。破壊しまくっている。でもね、地球は人間が絶えても残るよ。人間の歴史なんて地球から見れば、零コンマ零零秒みたいなものだから』----漫画家・写真家の玉地俊雄さんが言う。バリ島ウブドゥの舞姫写真展である『LIKE・A・BALIJINウブドの達人展』の“主人公”が、開幕二日目(2008年11月17日)、大阪から駆け付けた。会場でのバリ島談義の中で、そう語った。
そう言えば、その昔、アイヌ民族のエカシ(長老)からこう言われたことがある。『人間?言ってしまえば、まあ宇宙のゴミみたいなもんだな』と。アイヌとはアイヌ民族の言葉で“人間”を意味する。
人間は“ガン細胞”であり、“宇宙のゴミ”。いつから人間はそうなってしまったのか。間違えでなければ、縄文の時代、人間はまだ大自然に生かしてもらう生命の一つに過ぎなかったはずだが。
漫画家の“神様”手塚治虫氏の下で、二十年以上の長きにわたって薫陶を受けた玉地さんは、十数年前、漫画家の世界から写真家の世界へも足を踏み込んだ。その写真家としての、当面の集大成が、今回の『LIKE・A・BALIJINウブドの達人展』。
玉地さんの来宮(インドネシア文化宮:GBI)に合わせて、日本漫画家協会の友人たちがGBIへやってきた。東京で初めて実施する写真展への応援団だ。
一日中、玉地さんはしゃべり続けた。そして、外が真っ暗になった頃合い、『じゃあ、一曲指揮してから帰ろうかな』と、ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」のCDをかけ、持参したタクトを手に、音だけのオーケストラを“指揮”した。このパフォーマンスと写真展がどのように繋がるのか聞きそびれたが、指揮し終えると、重いデイパックを背負い、黒いブラックジャック・マントを粋にひっかけ、高田馬場駅へと向かった。
左からマンガ評論家の中野晴行さん、森の伝説第一楽章の絵を作った香取正樹さん、ウノカマキリさん、会報部の大石容子さん。皆さん社団法人日本漫画協会会員の漫画家。
エイトバイテン:展示作品の一部は、この機材で撮影した。
来訪者の似顔絵を描く玉地さん。『ちょっと寄っただけなのに、こんなに素晴らしい似顔絵を描いていただいて感激です』と。
ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」のCDをかけ、持参したタクトを手に“指揮”する玉地さん。。
玉地さんが描いた“日本の舞姫”芳野未央さんの似顔絵
【参考ブログ】
『LIKE・A・BALIJINウブドの達人展』スタート(Pameran Foto Bali)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200811article_19.html
今日からバリ島『LIKE・A・BALIJINウブドの達人展』 (Pameran Foto Bali)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200811article_18.html
観てから視る舞姫スリビダニ(バリ島写真展)Pameran Foto Penari Ubud Bali
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200811article_17.html
11月15日からLIKE・A・BALIJINウブドの達人展スタート
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200811article_15.html
LIKE・A・BALIJINウブドの達人展(Pameran Foto Ubud-BALI)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200811article_4.html
芳野未央バリ舞踊公演&玉地俊雄バリ島写真展(Tari Bali Mio Yoshino)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200811article_9.html
写真家 玉地 俊雄[紫煙のゆらぎ]
http://plaza.rakuten.co.jp/balitama/
社団法人日本漫画家協会・展覧会のお知らせ
http://mankyo1.seesaa.net/
この記事へのコメント
「自らの悪事を悪であると認識して実行する事と、悪であることを自覚できぬまま、悪を垂れ流す事の違いは何であるか」前者をアドルフといい、後者を能有るも亦醜しと表現する。
アドルフヒトラーは、リヒャルトヴァーグナァーの楽劇・ニィーベルングの指輪、全4部作全曲13時間を5日間に別け、彼の音楽に打ち迷わされたバイエルンの若き国王、ルゥードヴィッヒ2世を暗殺に追いやるほど狂わせ、バイロイト祝祭劇場で演奏して鑑賞させてもらえるようにしてくれた。前夜祭「ラインの黄金」第一夜「ディ・ヴァルキューレ」第三日目は中休みでバイロイトの田舎を彷徨うしかない休息の日。第三夜「ジイ゛グフリィート」そして終演日「神々の黄昏」。
アドルフヒトラーはこの神々の黄昏が大好きだった。
JRRトールキンの指輪物語は映画にもなったが、北欧神話「エッダ」が原型である。そして、RPGの原案にもなった。
魔法の黄金の指輪と覇権を奪い合う中で、警告と、愛情と、憎しみと、裏切りと、殺人と、妖怪と、契約と、聖なる愚者の間違った行動に対する、誤解と、のろいの槍による復讐の果てに、自己犠牲となる女性が、炎に身を投げ、神々の城ヴァルハラも焼け落ち、魔法の指輪を取り戻そうと、ラインの3人の乙女たちが大洪水と供にやってくる。
欺瞞と策略でどうしてもこの指輪が欲しかったアルベリッヒの息子ハーゲンが叫ぶ。”ッォリック・フォム・リング ”指輪から離れよ。
ジィグフリーとの動機と、ブリュンヒルデの愛の動機と、ラインの動機でこの13時間にわたる楽劇は終わる。
宇宙生命体である地球は屁とも思っていない。
勝手に自滅する運命であるからだ。
アドルフは確信の許、独逸民族の誇りと血を汚される事に我慢できず、独逸国民の支持の許堂々とホロコーストを実行した。
「神々の黄昏」・デル.リング.ダス.ニーベルンゲンこそ音楽のチョモランマだと錯覚したルゥードヴィッヒは国費を浪費し続け、ノイエ・シュバン・シュタイン城は中へ入ると天井まで吹き抜けのガランドーである。
それでもまだ城を作ると言ったので暗殺されてしまった。これを人々は重症のワーグナー症候群と呼ぶ。
展覧会の始まりには必ずこの儀式をする。
十分紅に処ればすなわち灰となる。
この展覧会のテーマは「神々の黄昏」でもあり、はかなき美質への憧れでもあり、人々への警鐘でもある。
玉地俊雄
音楽は「神々黄昏」
楽譜の本質も全てが作品となり、インドネシア文化宮の中に映像と書籍として残して在る。
この展覧会の主要なテーマはH5N1、つまり、鳥インフルエンザである。
この展覧会の主要なテーマは昨年9月のサンフランシスコの個展以来確信として存在している。
H5N1鳥インフルエンザが必ずインドネシアからアウトブレイクする。
其の日は近い。
物流も観光も全てが数年間は停止してしまうだろう。
亜細亜で1億、日本でも70万人の悲哀の叫びが聞こえる日が忍び寄っている。
これらのデータ開示は神々の黄昏のためにシイヴァが僕に命じたことである。
だから、インドネシア文化宮の帰りに指揮棒を振った。
お願いします。
バリ島への恩返しに手を差し伸べてください。
一人でも多くの人々に呼びかけてインドネシア文化宮へ、両の目玉を持って来て下さい。
世界中の何処の誰にも撮らえられなかったと自負する作品群に接して、
ウブドの奇蹟と美質に目を凝らし、
あなたがた一人一人の和と輪を広げてくださる事を願ってやみません。