バリ島との接点(松尾真美さんの場合4)Pulau Dewata, BALI, bagi Matsuo



インドネシア国民教育省の特殊教育育成課のホームページに掲載された、SLB B, Jimbaranのマデ・ムルダニ(Dra. Made Murdani MPd)校長をインタビューしたタブロイド紙『Spirit』の記事によれば、同校は、バリ島内の諸業種と協力体制を構築することで、卒業生たちの就職先を確保している。世界規模のリゾート地故に、観光産業で働く卒業生は少なくない。しかも、ヌサドゥア地区にあるい五つ星クラスの最高級ホテルに勤務している者もいる。聴覚障害を持つ卒業生でホテルに務めている人数は、20名を下らない。中にはバーテンダーになって活躍している卒業生もいるという。



バリ島には現在、特殊学校が計16校あり、その内3校が公立。特殊学校の生徒達の多く、特に年齢が高校生レベルになると、在学中に、地元企業で研修生として実務訓練を受けるプログラムが用意されている。それは、一週間に3回通い、半年間続けられる。また地元の慈善団体もワークショップを開催するなどして、学校に協力を惜しまない。『幾つものホテルが言っていますが、うちの卒業生は、仕事により真剣に向かい、より集中し、そしてあれやこれやの要求を出さないと、とても評判がいいのです。そして職場に対して忠誠心や責任感がとても高いとも言われています』---マデ校長がタブロイド紙にそう答えている。SLB B Jimbaranでは約10種の技能教育に力を注いでいる。それらは将来の自立に結びつく可能性が高いものが選択されている。例えばICT(情報・コミュニケーション技術)、スパ、自動車関連、美容関係、そして家具製造などだ。


『保護者は子供に障害があることを嘆いたり、恥ずかしがったりしてはいけません。ネガティブな側面から見るのではなく、ポジティブな面にもっと注目しなければ。だって、子供たちは神様から預かった、授かったものですから。社会も、どうか片方の目だけで見ないでと願っています。どうか、普通の人に与えるように、彼らにも何かにチャレンジするチャンスを与えて欲しいと願います』---マデ校長が強調する。



(撮影) 松尾真美(Matsuo Mami)
【参考ブログ】
バリ島との接点(松尾真美さんの場合3)Pulau Dewata, BALI, bagi Matsuo
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200903article_12.html
バリ島との接点(松尾真美さんの場合2)Pulau Dewata, BALI, bagi Matsuo
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200903article_1.html
バリ島との接点(松尾真美さんの場合)Pulau Dewata, BALI, bagi Matsuo
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200902article_28.html
SLB B Jimbaran
http://www.slbb-dps.sch.id/
この記事へのコメント