東部ニューギニア・セピック川探検記録映画鑑賞会のお知ら:Film Dokumentari PNG
今週の土曜日(3月28日)が最後の上映会となります。PNG(パプアニューギニア)北西のセピック川流域を30数年前に踏査・探検したTV番組『すばらしい世界旅行』取材班による3部作です。灼熱の秘境でカメラを握ったのは吉丸昌昭さん。同氏の記録映画の“原点”となった作品です。吉丸さんは2007年、プロデューサーとして、スマトラ島アチェに暮らす、日本兵の血を引くサクラさんの戦後史を描いた『二つの故国をつなぐ歌』(Lagu Menyambung Dua Tanah Air)を制作し、また来月新作の『語らずに死ねるか! 無名の元兵士たちの声』を発表します。
【日時】 2009年3月28日(土)一回目の上映 13:00~14:30 二回目の上映:15:00~16:30(+吉丸氏のミニ講演)
【場所】 インドネシア文化宮(GBI) JR高田馬場駅より徒歩約6分(地図参照)
【参加費】 無料(但し飲み物・スナック等の差し入れは大歓迎)。尚、テレビ画面で見るDVD上映となります。
【申し込み】 氏名・住所・電話番号(携帯電話)・希望日・時間を明記してメールにて(okawa@mxg.mesh.ne.jp)
【備考】 開催中の『東ヌサトゥンガラ州のイカットとササンドゥ音楽展』も併せてお楽しみ下さい。
同展の詳細は以下のブログ参照。
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200902article_15.html
【上映3作品の内容】
タイトル:日本テレビ「すばらしい世界旅行」から 『謎のセピック川探検』三部作(各30分番組)
○昭和53(1978)年12月11日放送:ワニになった少年
少年の体をワニと同じ“うろこ”模様に切り刻む成人式の儀式。セピックの河口から200キロ離れたセピック彫刻で有名なTUNBNUM村。
◯同年12月18日放送:頭がい骨と踊ろう
死んだ偉大な長老の頭がい骨を墓から掘り出して、生前の時の元気な姿を再現させる二次葬の儀式。ANGORAMに近い、KANGNUM村。
ほかに、ヤム芋の大きさを競う祭り。ここは、MAPRIKから車で4時間の距離にあるNERIGUM村。戦争時代、日本軍が駐留しており、旧日本兵から歌を習ったという男がいた。
◯同年12月25日放送:殺人の呪術を見る
セピック川の源流の奥地ヤプシー村にいる呪術を使う「サングマ」という呪術師は殺人もするが、病気なども治す力をもっている。ほかに、800キロ上流に上ったイエローリバーに近いアキアプミン地域で石斧を作れる老人に会い、石斧を作る。そして、源流の滝に到達する。
「昭和53(1978)年4月から10月迄、今から31年前、私は36才。当時の日本映像記録センターの代表者であり、ドキュメンタリー番組の重鎮・牛山純一氏から始めて海外取材に行かせてもらった作品。なお、牛山氏は平成7年亡くなる。当時、日本テレビ「すばらしい世界旅行」は、日曜日の夜7時半から放送された人気番組でした。視聴率も常に30%でした。取材は正に秘境中の秘境・パプア・ニューギニアセピック川の河口から源流迄の1200キロを約5ヶ月かけて撮影した。デイレクターの野呂進氏は牛山純一氏の秘蔵っ子のひとりである。当時、42才。体力のあるデイレクターだったが、残念な事に平成16年に亡くなった。30数年経た今では、多分取材出来ないであろう貴重な民俗誌」---と吉丸さん。
【吉丸昌昭氏プロフィール】
吉丸昌昭(Yoshimaru Masaaki)
1940年、中国済南(チーナン)生まれ。1946年、中国から引揚後、長野県安曇野へ。1964年、日本大学芸術学部映画学科撮影コース卒業。1966年、フリーランス・カメラマンとして独立。1975年、(株)日本映像記録センター入社。日本テレビの人気番組『すばらしい世界旅行』、『知られざる世界』などの番組でカメラマン。1986年、(株)ユニモトを設立、代表取締役兼チーフプロデューサー。2004年、芸術文化振興基金の助成を受け、ドキュメンタリー映画「二つの故国をつなぐ歌」を制作。近く、ドキュメンタリー映画「語らずに死ねるか! 無名の元兵士たちの」を発表。
吉丸さんは現在ドキュメンタリー映画『語らずに死ねるか! 無名の元兵士たちの声』を製作中です。来たる4月10日と12日には、東京・中野で上映会が予定されています。詳しくは以下のブログをご覧ください。
http://soushunfu.blog89.fc2.com/blog-category-332.html
吉丸さんのブログ
http://soushunfu.blog89.fc2.com/
セピック川流域(Perry-Castaneda Library, Map Collection, Univrsity of Texas Libraries)
ドキュメンタリー映画『二つの故国をつなぐ歌』については以下のブログ参照。
映画『二つの故国をつなぐ歌』上映会のお知らせ
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200704article_2.html
映画『二つの故国をつなぐ歌』ジャカルタ上映&報告
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200704article_6.html
アチェのサクラさん&ディーヴァちゃんの日本滞在記(2)Kenangan Sakura(2)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200805article_2.html
第25回早春賦まつりとコンサート
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hotaka/soushunfu/sub472.htm
アチェのサクラさん&ディーヴァちゃんの日本滞在記(1)Kenangan Sakura(1)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200805article_1.html
アチェのサクラさんが来日・上映会&懇親会(Sakura Aceh ke Negeri Sakura)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200804article_1.html
アチェで日本のドキュメンタリー&アニメ映画を上映(Pemutaran Film di Aceh)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200709article_1.html
ドキュメンタリー映画『二つの故国をつなぐ歌』がアチェで上映(Film Jepang ke Aceh)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200708article_10.html
アチェのドキュメンタリー映画上映会のお知らせ
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200705article_4.html
映画『二つの故国をつなぐ歌』ジャカルタ上映&報告
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200704article_6.html
映画『二つの故国をつなぐ歌』上映会のお知らせ
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200704article_2.html
死者復活の儀式
大きな岩を焼き、石器を作る
魔術・祈祷師
【インドネシア文化宮(BGI)の場所】東京都新宿区下落合1-6-8(TEL:03-5331-3310 or 03-3360-9171)
【参考ブログ】
PNG・セピック川探検ドキュメンタリー映画鑑賞会のお知らせFilm Dokumentari PNG
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200903article_9.html
パプアニューギニア・セピック川探検ドキュメンタリー映画鑑賞会のお知らせ
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200902article_17.html
インドネシア文化宮活動記録(日本語・Kegiatan GBI dalam Bahasa Jepang)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200610article_2.html
インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語・Kegiatan GBI dalam Bahasa Indonesia)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200610article_4.html
インドネシア文化宮2008年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2008)
インドネシア文化宮2007年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2007)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200712article_2.html
インドネシア文化宮2006年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2006)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200612article_8.html
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