ラジャアンパット動画総集編 Video-video Raja Ampat: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo)

2012年05月04日

ラジャアンパット動画総集編 Video-video Raja Ampat

西パプア州のラジャ・アンパット県(Kab.Raja Ampat)。かつて太平洋戦争の時代、海上機動第二旅団（巡兵団）を始め、何千人もの日本軍兵士が駐留したエリアだ。ワイゲオ島、そしてサラワチ島などで、餓死そして病気によって多くの兵が若い命を落とした。かつての戦場は今、世界的に知られるダイビングスポットとなった。世界一の生物多様性を誇るラジャアンパットの海。ラジャアンパット県政府がフランスのTVと共同制作した空撮映像、そして珊瑚海を映し出す観光プロモーションビデオ。来る5月9日、県創設記念日に合わせて、北スラウェシ州の州都マナド(Manado)からラジャアンパット県の県都ワイサイ(Waisai)へ直行便が就航する。県政府は、アクセス向上に伴って、多くの観光客が訪れることを期待している。

ラジャアンパットの海　Raja Ampat: Jewel of the Coral Triangle
http://youtu.be/fxLhQJcdYe4

ラジャアンパット空撮(1) Aerial View of Raja Ampat(1)
http://youtu.be/27FQ2mLBCJU

ラジャアンパット空撮(2) Aerial View of Raja Ampat(2)
http://youtu.be/hfIoyK62H8o

ラジャアンパット空撮(3) Aerial View of Raja Ampat(3)
http://youtu.be/Bobikw3sJlk

ラジャアンパット空撮(4) Aerial View of Raja Ampat(4)
http://youtu.be/XPrzAy4iC3A

ラジャアンパット空撮(5) Aerial View of Raja Ampat(5)
http://youtu.be/F2EVHXp-Gh8

ラジャアンパット空撮(6) Aerial View of Raja Ampat(6)
http://youtu.be/fPm2_g7dc5g

ラジャアンパット空撮(7) Aerial View of Raja Ampat(7)
http://youtu.be/gCV51cI-kRU

ラジャアンパット空撮(8) Aerial View of Raja Ampat(8)
http://youtu.be/s2FQLHFdXgw

ラジャアンパット空撮(9) Aerial View of Raja Ampat(9)
http://youtu.be/Sdjjcgiacrw

ラジャ・アンパットは、ニューギニア島の西半分（西部ニューギニア）、かつてのイリアン・ジャヤ州(Irian Jaya州・現在はパプア州＆西パプア州の2州で構成）の最西端に位置する。行政区としては、マノクワリを州都とする西パプア州に属する。「Raja Ampat」とは四人の王を意味する。その名の通り、その昔、四つの王国が存在していた。それらは北に位置するワイゲオ島(P.Waigeo)のWewayaiを中心地とした王国。そして同県南東に浮かぶサラワチ島(P.Salawati)の北部地域を支配したSamateの王国。そして同島の南部を支配したSailolofの王国。もう一つは、同県の最南端に位置するミソール島(P.Misool)のLilintaを中心に栄えた王国。

ラジャ・アンパットと言えば、最近では“世界一の生物多様性の海”としてダイバーに限らず世界中から注目を集めている。日本人ダイバーも少しずつではあるが着実に増加している。これまでは、バリ島のデンパサールや首都ジャカルタから、まるで日本へ戻るかのような飛行時間を費やさないと行けなかった。しかも、最も近い場所に位置するソロン(Sorong)からスピードボートに乗り換えなければならない。

その行き難さも魅力の一つかもしれないが、ワイゲオ島のワイサイ(Waisai)に県都を置く同県政府にとって航空路のオープンは悲願だった。そしてその夢が間もなく実現する。マリンダイビングフェアで来日した同県政府観光文化局のユスディ氏によれば、来る5月9日、ライオンエアの子会社であるWings Airが、北スラウェシ州の州都マナドからプロペラ機の直行便を就航させるという。空港は県都ワイサイ西方約7kmのワイウォ(Waiwo)地区。もちろん、マナドまで日本からの直行便がないことを考慮すると、まだまだ行き難いエリアではある。その意味でも、マナド直行便の開設が待たれる。

さて、“地球最後の楽園”のラジャ・アンパットは、実はあの太平洋戦争で斃れた多くの日本軍兵士が瞑る地でもある。日本軍最初の“海兵隊”とも言うべき「海上機動兵団」の海上機動第二旅団（玉田美郎少将・巡兵団）は、まさにこのラジャ・アンパットを本拠地に据え、連合国軍との死闘に対峙した。特にワイゲオ島北部のカバレ(Kabare)に配置された同旅団機動第一大隊の720名の内550名は、食糧皆無の中、主に餓死＆病魔マラリアで死亡した。

彼ら20代で青春を終えざるを得なかった将兵らの遺骨そして霊は、今でもラジャ・アンパットに瞑っている。平和な時代が訪れ、日本の若者、そしてかつての連合国軍だった国々の若者たちが、その驚異的な美と生命種を誇る海域で、マンタと戯れている。ラジャ・アンパットに行く機会があったら、そんな昔話も思い出してほしい。

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