奈良県・神武天皇陵&石舞台 Makam Kaisar Jimmu & Panggung Batu

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京都産業大学での講義(2012年11月8日)を機会に、日本史“オタク”の筆者は飛鳥の里を訪ねた。教科書で「石舞台」のモノクロ写真を見たのは遠い昔の事だ。インドネシア誌『TEMPO』の特集記事を書くために『日本書紀』や『古事記』を何度も何度も読み返した日々が懐かしい。もう30年も前のことか。

“神話”の世界のこととは言え、初代天皇と言われる神武天皇から始まり、歴代の天皇の名前を丸暗記した高校時代も、遠い昔の青春時代か。奈良県橿原市にある神武天皇陵。陵名は宮内庁が定めるところによれば「畝傍山東北陵(うねびのやまのうしとらのすみのみささぎ)」。

素人撮影ではあるが、神武天皇陵と、明日香村の、蘇我馬子の墓と有力視される「石舞台古墳」を訪ねてビデオに収めた。FB(フェースブブック)でインドネシアの友人たちにその動画を見せると、悪くはない評価。通りすがり的な観光見学ではあったが、飛鳥資料館(Asuka Historial Museum)の展示にはいたく感動した。

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インドネシアにもたくさんの巨石文化が残っていて、偉人のお墓は観光地として、それなりに訪問者が後を絶たない。しかし、“神話の世界”を公的に認知し、国費で維持している姿は極めて稀だ。それぞれの宗教に“神”はいる。そして、それらの宗教に基づく“神がかり”もある。それは時に深刻な宗教対立も生む。多様性の統一を謳っても、一線を越えられない宗教世界がそこにはある。

と言いながら、野鳥の声に包まれる神武天皇陵に佇む時、夕暮れの石舞台を眼前にする時、古(いにしえ)の時と、同時に“神”の時をふと感じてしまうのは何故か。時代は確実に過ぎ過去を記し、そして明日以降の未来を産む。


うつせみの、世は常なしと、知るものを、秋風寒(さむ)み、偲(おも)ひつるかも(大伴家持)


神武天皇陵 Imperial Mausoleum of Emperor Jimmu, Makam Kaisar Jimmu
http://youtu.be/KwUetFXdA0o


奈良県明日香村の石舞台古墳・Ishibutai Tomb, Stone Stage
http://youtu.be/UIYqtw5sTyU

京都産業大学「ふるさと論」講義感想文2Remaja Jepang & Perang Dunia II
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201211article_19.html

京都産業大学「ふるさと論」講義の感想文Remaja Jepang & Perang Dunia II
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201211article_18.html

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