スンバ島の“サクラ”満開 Bunga Sakura Pulau Sumba

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5年前のことだが、インドネシア最東端のパプア州の州都で、市民が“パプアのSakura(桜)”と呼ぶ樹木があることを紹介した。正しくは桜の木ではないのだが、その花弁と樹木全体にたわわに咲いている姿が、日本の桜を彷彿させることから「我が郷土にもサクラがある」と誇っていた。

スンバ島の“サクラ”(Photo: Ignas Kunda)

戦時中、インドネシア各地にある富士山に似た優美な姿の成層火山をして、日本軍は「マナド富士」、「マノクワリ富士」などと呼称したものだ。何処の国にも自慢の山、自慢の花がある。

クリスマスツリーといえばモミの木が多用され、綿の雪が定番であるが、南半球のクリスマスは真夏に祝われる。日本の夏時期に南半球を訪れると、まさに満開の火炎樹に出会う。火炎樹はまさにその名の通り、鮮やかな火炎の花びらをつける。インドネシアではフランボヤン(Flamboyan)呼ばれるが、これも遠目で見ると、満開の桜とも映る。

その昔、ソロモン諸島を訪ねた際に、首都ホニアラの海岸沿いで何本かの見事な火炎樹を見た。その頃、地元の青年らは「僕らはクリスマスツリーと呼んでるよ」と言っていた。コバルトブルーの海とソロモンブルーの透明な青空。緑の葉と火炎の花が見事に映える。

東京には鉄骨製のツリーもあるようだが、あれはやはり人工のタワーでしかない。火炎樹のような優美さがない。和ませるような風貌もない。ところで、そろそろクリスマスか、と思っているところ、スンバ島(Pulau Sumba)の友人から「これって日本のサクラと同じかな?」と写真とビデオが送られてきた。どう見ても桜ではないが、遠めに見ればきっと似ているんだろう。

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イグナス・クンダ(Ignas Kunda)さんは、民放『メトロTV』のスンバ支局の記者。NTT(東ヌサトゥンガラ)州の一角を占めるスンバ島では、今まさに“スンバの桜”が満開状態とか。「サクラと言ってオンエアしても問題ないですよね?」と不安げだったが、イグナスさんが撮影したビデオは去る11月22日に放送された。

「サクラの美しさを愛でる人々は、遠い日本まで出かける必要はない。スンバ島で容易にその美に触れることができる。スンバのサクラは10月~11月に見頃を迎える」とメトロTVは伝えている。



スンバ島のサクラ Bunga Sakura Pulau Sumba, NTT, Indonesia
http://youtu.be/7iuzO6PhrRw

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イグナス記者


以下は2007年にアップした『パプアの桜』に掲載した写真です。撮影は当時日刊紙『Suara Pembaruan』の編集委員だった、パプア生まれのウォラス・クレナック(Wolas Krenak)氏。同氏は、定年後、故郷のパプアに戻り、現在ウォラスさんは『MRP(パプア民族協議会)』の有力メンバー。(Bunga Sakura di Papua. Photo: Wolas Krenak)

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【参考ブログ】

パプアの桜(No.1) Pohon Sakura Papua(No.1)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200706article_3.html

パプアの桜(No.2) Pohon Sakura Papua(No.2)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200706article_4.html

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