再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 沖縄からインドネシアを考える

画像

GBI(インドネシア文化宮)のGBIニュースやお知らせは、一昔前まで、宮崎市に拠点を置く『ハラパン・メディアテック』の宇野みれさんが、全面的に協力して作成していただいた。突然のサーバーダウンによって、GBIのホームページは閉鎖を余儀なくされ、2006年10月以降は、ブログで情報発信を続けている。

GBIニュース(Berita GBI)は、すでに再録を終えたが、かつてのホームページの完全再録作業は終わっていない。その一つに『安田和彦の沖縄マタハリ物語』がある。1999年当時は、沖縄県名護市の名桜大学に勤務していた安田氏は、現在は京都の京都産業大学教授として、外国語学部でインドネシア語・事情を講義している。

沖縄から考えるインドネシア---をコンセプトに十数回の連載だった。以下、復刻版を掲載する。


安田和彦の沖縄マタハリ物語

沖縄からインドネシアを考える


インドネシアへは、高校時代に先輩で在ジャカルタ日本大使館のローカルスタッフをしている人がいたことから関心を持ち始めた。初めはいわゆる北から南への憧憬が強かったように思う。現地を初めて訪れたのは1987年のことで、同じ経験をした人も多いと思うが、ジャカルタでの初めての夜はジャラン・ジャクサのロスメンで迎え、次の朝近くのモスクのスピーカーから流れるお祈りの声で起こされた。この時は、インドネシア政府教育文化省のダルマシスワ奨学生としてパジャジャランへ行ったのだが、留学前にもすでに3年ほどインドネシア語を習っていたにもかかわらず、恥ずかしながら初めのうちは覚えている単語の数も充分ではなく思うようにコミュニケーションできなかった。それでも、覚えた単語の数も増え、いわゆる日常会話から少しづつ大丈夫なようになり、インドネシア人との会話を重ねていく中で、あることを言うのに自分は今までこの単語、語句、文を覚えて使ってきたが、どうも同じ意味の別の単語、語句、文を使った方が良さそうだ、その方が何となくぴったりするようだと感じることが多くなった。それは、今までわからなかったことが新たに身につくという非常に魅力的な喜びを伴う瞬間で、インドネシア語の世界の中で、ネイティヴのインドネシア人の言葉のセンス、言い換えれば自然なインドネシア語のセンスといったものが少しづつ身についてきた時間だった。この体験がその後の進路を決定し、今に至っている。また、言語というのはそれが使われている社会をよりよく理解するための窓であると思っているのだが、そうであるならば、インドネシア語をより深く理解することでインドネシアについてのより深い理解も得られるだろうし、インドネシアについてのより深い理解によってインドネシア語に対する理解も深まるのだろうと思う。

プロフィール

画像


安田 和彦(YASUDA KAZUHIKO)

1966年1月12日、青森県北津軽郡板柳町出身。板柳町は津軽平野の南部に位置し、岩木山を望み、岩木川が流れる、りんごの町。大阪外国語大学でインドネシア語を学び始め、在学中にインドネシア・バンドゥンのパジャジャラン大学に留学、その後大阪外国語大学大学院を修了。関西の幾つかの大学で非常勤講師を勤め、3年前に来沖。現在、沖縄県名護市の名桜大学国際学部国際文化学科講師として、インドネシア語を担当。研究としての専門領域はインドネシア語学、社会的な視点から見たインドネシア語。好きなインドネシア音楽は、特にポプレル、ダンドゥット、クロンチョン。
名桜大学は1994年に開学した名護市を中心とする沖縄本島の北部市町村による公設民営の大学。国際学部中に、国際文化・経営情報・観光産業の3学科を持ち、学生数は約1600名で、その85%が沖縄県内出身である。


【参考ブログ】

“玉砕の”ビアク島訪問記(By 安田和彦)5 Goa Jepang Pulau Biak Papua
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200909article_2.html

“玉砕の”ビアク島訪問記(By 安田和彦)4 Goa Jepang Pulau Biak Papua
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200909article_1.html

“玉砕の”ビアク島訪問記(By 安田和彦)3 Goa Jepang Pulau Biak Papua
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200908article_32.html

“玉砕の”ビアク島訪問記(By 安田和彦)2 Goa Jepang Pulau Biak Papua
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200908article_31.html

“玉砕の”ビアク島訪問記(By 安田和彦)Goa Jepang, Pulau Biak, Papua
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200908article_30.html

インドネシア文化宮(GBI)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/

GBIニュース
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/theme/d29d402d07.html

GBIニュース:人名録インデックス2 Indeks Berita GBI Tokoh
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_18.html

GBIニュース:人名録インデックスIndeks Berita GBI Tokoh Politik
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_17.html

GBIニュース:文化・日本記事インデックスIndeks Berita GBI ttg Budaya
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_16.html

GBIニュース:経済・社会記事インデックスIndeks Berita GBI ttg SosEko
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_15.html

GBIニュース:政治記事インデックス Indeks Berita GBI ttg Politik
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_14.html

GBIニュース2003-1999年インデックスIndeks Berita GBI 2003-1999
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_13.html

GBIニュース1998年インデックス Indeks Berita GBI thn 1998
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201306article_12.html

インドネシア文化宮2012年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2012)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201301article_1.html

インドネシア文化宮2011年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2011)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201201article_1.html

インドネシア文化宮2010年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2010)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201101article_1.html

インドネシア文化宮(GBI)満12歳です HUT GBI ke-12 thn
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201005article_15.html

インドネシア文化宮2009年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2009)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/201001article_1.html

インドネシア文化宮2008年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2008)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200901article_1.html

インドネシア文化宮2007年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2007)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200712article_2.html

インドネシア文化宮2006年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2006)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200612article_8.html

インドネシア文化宮活動記録(日本語)
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200610article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI
https://gbitokyo.seesaa.net/article/200610article_4.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 マタハーリヌ チンダラカヌシャマヨ

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-20 21:29
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】  『うりずん』

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『うりずん』(1999.4.13) 15世紀、ジャワのマジャパヒト王国を訪ねた琉球人がいた。沖縄とインドネシアは500年もの交易の歴史を持つ <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/webry/07_arrowup_a.gif" />1880年代.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-21 22:13
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】  『しーみー』

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『しーみー』(1999.4.29) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco131.gif" />沖縄で4月の日曜日といえば、まず「しーみー」ということになる。 <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />「しーみ―」、漢字で書くと「清明」であり、いわゆる二十.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-22 21:18
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『うちなータイム』(1999.5.14) 

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『うちなータイム』(1999.5.14) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />日常生活の中で沖縄とインドネシアで共通していると思うことの一つに、時間の感じ方がある。沖縄では「うちなータイム」.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-23 18:31
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『沖縄・カンビン・インドネシア』(1999.5.25)

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『沖縄・カンビン(山羊)・インドネシア』(1999.5.25) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />島袋氏にお会いしお話を伺いたいと思ったきっかけは、氏が書かれた「沖縄の豚と山羊」(1989.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-24 20:05
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『ナゴンチュとピトゥ』(1999.6.5)

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『ナゴンチュとピトゥ』(1999.6.5) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />名護に来て間もない頃、「安田さん、もうピトゥは食べました?名護はピトゥが有名ですからね。」と言われたことがある.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-26 19:42
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『南来流&キジムナー』(1999.6.27)

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『南来流(なんくる)&キジムナー(木の聖霊)』(1999.6.27) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />名護市内北部の為又(びーまた)区、本部(もとぶ)町へ通じる県道116号線沿いに、ガー.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-27 19:33
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『イノーとスク漁』(1999.7.28)

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『イノーとスク漁』(1999.7.28) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />六月一日(新暦では7月13日)の朝、私は、名護市東海岸の嘉陽(かよう)区に仲村悦二(なかむらえつじ)氏(<img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/webry/07_arrowup_a.gif" />上の写真).. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-28 19:37
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 芭蕉布:東南アジアと沖縄を結ぶイカットの道』(99.8.22)

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『芭蕉布:東南アジアと沖縄を結ぶイカットの道』(1999.8.22) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />旧盆を間近にした8月20日、私は、名護市から国道58号を北上し、大宜味村(おおぎみそん).. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-29 18:44
  • 再録 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『ウンガミのバーリー』(1999.9.13)

    Excerpt: 【安田和彦の沖縄マタハリ物語】 『ウンガミのバーリー』(1999.9.13) <img class="emoji" src="https://blog.seesaa.jp/images_w/emoji/hdeco/hdeco133.gif" />8月27日金曜日、私は、大宜味村(おおぎみそん)塩屋(しおや)に、「塩屋のウンガミ」の御願(ウグァン)バーリーを.. Weblog: インドネシア文化宮(GBI-Tokyo) racked: 2013-06-30 07:40