再録『ライラのイリアンジャヤだより』 Surat dari Irja イリアンジャヤの名物料理

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イリアンジャヤの名物料理
イリアンジャヤではいったいどんな料理があるのか。バナナやいもや昆虫しかないのではないか、と思う人がいるかもしれない。しかし、州都ジャヤプラにおいては食べ物には全く困らない。取れたての新鮮な海魚の炭火焼きなど、首都ジャカルタでさえ探すのは難しい。パダン料理、ジャワそして中華料理などバラエティにも富んでいる。
センタニ湖わきのレストランでパペダを食べるデピナとリリー(同居人)

でも、これは町中での話。米不足と、米の値上がりでイリアンジャヤの人々が食べ物に困っているかと思い、州庁舎で働くスタッフに状況を聞いてみると、意外とそんなことはなかった。話によれば、イリアンジャヤ人(外島からやってきた人は除く)の主食は、もともとイモやバナナやサゴ椰子澱粉であって、米を主食としている人は町に住む一部の中流階級以上のイリアン人だけ。米不足で困っているのは外島から移民で来た人たちだけだ。

さて、ではイリアン料理にはどんな物があるのか。海でとれた魚を使ったサテ、パパイアの花の炒め物、イモの揚げ物、そしてサゴ椰子澱粉から作る「パペダ」が、ここの特有料理である。サゴ椰子の幹を細かく削り、水で濾過して澱粉を取り出す。その澱粉を、丸や三角に固めたものが市場で売られている。

パペダを作るには、この固まりをまず水で溶いて、熱湯をゆっくりかけてかき混ぜるだけ。とってもシンプル。葛湯と同じ感じ。普通は魚のスープに入れて食べる。味はやっぱり葛湯と同じで、糊を食べているよう。庶民料理なのでレストランなどにはめったにないが、イリアン料理として、外からの客を迎える会食などには必ず登場する。



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